遠出の忘備録

茫洋と行きたいところに行くだけ

ワイト島(2)

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おはよう、輝く石 Brightstone。
きのうは海を見に。
徒歩15分ぐらい、と宿の人たちがいうのを信じて獣道を片道30分、迷ったりしながらやっと海へ。
疲れた。
ロンドンだったら絶対に一人でこんなやばい道(襲われたらアウト)行かないけど、宿の人にも途中で会った人にも「危なくない?」と聞いたら「???」(何が危ないのかわからない)」という顔、「大丈夫!」と答えてくれたので、the middle of nowhereに一人で佇んだりしながら、海へ。
暑くて疲れて(きのうは4時間しか寝てない上、7時間の移動だったから)、海を見ただけでお菓子たべて終わり。

こんな道!

ひつじ、かわいかった!

そして、やーっと海!

ワイト島(1)

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ワイト島のTotlandのYHがダブルブッキングされていたので、その代わりに島の果てっぽいBrightstoneのYHに泊まることになったんだけど、道中のバスのなか、広大で緩やかな平地と右に走る海岸線を見ながら、もうすでにうれしい。
いくつもの茅葺き屋根の家々を見ながら、ロンドンから電車を乗り継いで、フェリーに乗って、さらにバスを乗り継いでここまで来られたことに、感謝しかない。

今はYHが開くまでの時間を、近くのパブでサイダー(りんごのお酒)を飲みながら待っていて、しあわせっぽい感じでうれしい。
暑いなか、朝8:30から午後3時までの移動、到着地点でのハーフパイントのサイダー1杯でハッピー。

8:30 left home
9:35 London Waterloo
11:04 Brockenhurst platform 7
11:12 Brockenhurst platform 4
11:23 Lymington Pier
12:00 got on the ferry at Lymington Pier 
12:45 Yarmouth 
1:50 Yarmouth bus stop B / bus no7
2:15 Alum Bay 
2:25 Alum Bay / bus no12
3:00 Brightstone three bishops

わたしが旅行に出る理由

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わたしは「旅」ということばがすきだけど、反面気恥ずかしくて使えない。
単身、いろいろなところへ行く。でも、それは「旅」ではなくて「旅行」。
「旅行」であるのは、たいてい期間が短いし、冒険でもないし、事前に全て整えて行くからかな。

50歳になったので、もう「旅」っぽいことはできない気もしている。
冒険も、危険な誘惑も、前人未到の何かも、全然興味ない。
ロンドンには1995年から住んでいるんだけど、もうやりたい冒険は一通りしたっていうのもある。
もう疲れることはしたくないかなあ。

だから、月並みだけど、若い人にはお金がなくても、行きたいところがあるなら、なんとかして今行け!……ではないな、そうではなく、「行ってみてはいかがでしょうか」という感じで勧めたい。
だって、ほんと、お金がない旅なんて、若いうちしかできない。
もちろん、50歳だってどこにでも行けるわけなんだけど(わたしの知人の英在住日本人女性は70過ぎてもパキスタンにひとりで行っていた。でもお金はあった)、飛行機に乗るのですら疲れるようになるのは普通なんではないかな。わたしも、できるなら長距離はビジネスとかに乗ってみたい。

 

 

 

「旅」は疲れそうだけど、実は「旅」ではなくて「旅行」でも、とても疲れてしまう。
いろいろ検索して、宿泊先を決めたり飛行機を予約したり、安さや便利さ安全さなどを考慮して、行くべきところを決めたり、それでいつも旅行に行く前から疲れてる。
自分は決めたいタイプなんで、じっくり事前情報を集める。
自由に贅沢できるわけでもないので、パズルのようにああでもないこうでもないと金額を気にしながら最高のプランを練る。
そういうのは、疲れるけど、すきなんだと思う。だからやれる。

 

旅行に行ってからも、当然疲れる。
飛行機の時間にはナーバスにならざるを得ないし、何かにつけ、騙されないように、スリに遭わないように、とか、警戒心も普段より強く持たなければならないし、旅行中に野菜を十分に摂れなくなるとか食生活も不安定になるし、万歩計が2万とかになっていたりもするので、疲れる。
時には、日本やイギリスではしないような失敗っぽいこともしてしまう。
ことばでのコミュニケーションができず、身振り手振り。
それは愉しい。
そして、しかし、疲れる。

そんなに疲れるのに、基本的に引きこもりであるわたしが、なぜ旅行をするのか。

 

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ワイト島へ行くので(旅行の準備)

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最後に海を見たのは2年前のバルセロナ
海には入らず、椰子の木が連なる歩道に点在するテーブル越しに海を見ただけ、よく冷えたサングリアを飲みながら。
日本人の友人と自己肯定感の話を、そのとき受けていたカウンセリングの様子を交えてしたような記憶。

で、上の写真は2014年のポルトガルの海岸。
日本人は誰もいないような僻地だった。
いつかこの話も書けたら愉しいと思ったり、思わなかったり。
(もうだいぶ忘れてしまった)

 

www.vintageyarmouth.com

さてさて
今日は来週から行くワイト島の話。
ワイト島については上記のサイトを参照してください。
英国の南にぽつんとある島です。

宿泊

1日目:ユースホステル

2日目:ユースホステル

3日目:ロンドンに帰る

わたしは若くないんだけど、おかまいなしにYHに泊まる。
老夫婦とかも泊まっているのでだいじょうぶ。
お金がないときは大部屋で我が道を行く状態で、他者に煩わされないようにします。
お金があるときは、YHの個室に泊まる。
今回はお金はないけど、個室。

 

YHA Isle of Wight Totland Hostel | Isle-of-Wight Hostel Accommodation

ここに泊まる。
1泊£32、安い。
シャワー、トイレは共同。
ビーチまで歩いて10分。

www.vintageyarmouth.com

街にも近い。

ところが……。

先ほど、このYHから電話がありまして、なんとダブルブッキングをしてしまったので、さらに南に行ったところにある、もうひとつのYHに泊まってくれないか、と言われ……「No choiceですよね?」と聞いたら苦笑してたけど、選択肢はありません。

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オーストリアへ行くので(旅行の準備*2)

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写真は朝 窓のそとを見て、雪が積もっているのにワーっとなって撮った写真。今年の2月の写真。ロンドンです。

さて
その後、オーストリアÖBBという交通機関をオーガナイズする機関からメール返信があり「8分の乗り継ぎ時間は全く心配に及ばない」と書かれていた。そして、「もし乗れなかったとしても、スタッフに聞けば次の電車に乗れるので、心配いらない」とのこと。

プラス、実際に行かれたかぎあみの忘備録さんからも「乗り継ぎの8分は問題ない」とアドバイスをいただいたので、その電車のプランで行くことにした。

実は本当は、それでも8分が気になるので、Wien HbfからWr.Neustandit Hbfまで行く電車を一本早くして余裕を持とうと思ったのだったが、このバラ売りの買い方(このÖBBで提案されている以外の行き方)だとまたぐんと値段が高くなってしまうので、8分の乗り継ぎでドキドキすることに決定。
そして、この①の電車の後続の電車だったら€9、この①は€29、€20も違うので、後続の電車に乗ろうと思ったが、今回はお金より時間をとった。
というのは、①だと11時に着くけど、後続の電車は14時に着くからだ。3時間も違う。
Bad Blumauに一泊、次の日の帰りの電車はもうチョイスがほとんどなかったので(乗り換え4回とかそんなプランばかり)、14時59分ブルマウ発、17時35分ウィーン着の電車、€30をやけくそ気味に購入。
Bad Blumauはフンデルトヴァッサー建築の巨大な温泉施設で、わざわざここまで行くのであれば、時間を気にしないでゆっくり愉しみたい、最大限にステイできる時間割で、ということで決断。
惜しいのは、3か月前に電車の予約をしていたら、どの時間帯の電車も€9だったようなので、Bad Blumauのホテルを予約したときに一緒に買っておくべきだった。
最安値で€18で行けたはず。今回は€59!

教訓:オーストリアの電車は早割を使え!(英国も!)

席を予約できるみたいだったけど(€3)、最初の30分の電車だけの予約だったので予約はなし。
英語で調べたら、席は十分にあるので予約はいらない、と書いてあった。

そんなわけで、本日やっと電車の切符を購入。
カードで決済をして、サイトに表示されたファイルPDFをプリントして(チケットと領収書)、オーストリアの旅行前の交通、宿泊などのエッセンシャルな準備は全部おしまい。

オーストリアへ行くので(旅行の準備*1)

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今、わたしは3か月弱ほどの夏休み中。

来週は Isle of Wight(ワイト島)という英国の南にある島に行く予定。

8月21日からはオーストリア

9月は日本。東京、埼玉、新潟、そして台湾へ。

ひとりでふら〜っと。

それで、今日はわたしが旅行のためにしている準備について、継続的に書いていこうと思うのである。

航空券

これは欧州内だったら、圧倒的にRyanaireasyjetを使う場合が多い。  
3か月以上前に買えばとても安い。英国からイタリアまで往復£50(7千円)ほどで行けたりする。でも、直前とか、ハイシーズンのときはやはり高い。2、3倍高くなってしまう。ので、今回のオーストリアはもう4月の時点で航空券は購入済み。

と、格安航空会社を紹介しつつ、今回はBritish Airwaysで行きます。それほど高くなかったゆえ。

日本だと、旅行会社を通して買うのが主流なのかもしれないけど、わたしは旅行会社を通さず直接航空会社で買います。英国だと、旅行会社が仲買料を取っているのでは?と思う値段設定も多く、直接買う場合の方が安かったりする。

 

宿泊  

1日目:ウィーンのユースホステル、ドミトリー。
    寝るだけなので安いYH大部屋1泊。

2日目:朝からBad Blumauという温泉のある地方へ電車で行って、
    ホテル1泊。

3日目・4日目:ウィーンに戻って、ホテル2泊。

5日目:ロンドンへ帰る。

全てオンラインとメールで予約済み。宿泊も宿泊専門のサイトは手数料を取るので直接宿泊先へ連絡。それが一番安い。オーストリアの上記宿泊施設のサイトは、決済の際に「安全性が確立されていない」と警告が出たので(2件も)、わざわざ電話をしてカード情報を伝えました。英語が不自由だとやはり宿泊専門サイトで予約したほうがストレスがなくていいかも。わたしはトラブルがいやなので、宿泊先から確約メールをもらって、全部プリントアウトして安心っぽい感じにしておきます。

 

電車

今回、ウィーンからブルマウ(温泉)に行くので、電車のいろいろを事前に調査。

非常に参考にさせてもらったのが、こちらのサイト。あとはここも。

日本語の情報がないときには、英語の情報に頼らざるを得ないんだけど、日本人の情報を信頼しているのでよくお世話になっています。
英語の情報は基本としてGuardian Travelを覗いておきます。今回はTripAdvisorの英語情報にも目を通しておきました。

それで、電車…。ざっと調べたら、オーストリアの電車は英国並みに高いことがわかって前途多難。

がーんとした直後に、早割で€30のところが€10になる、というのを発見、でも、そうすると希望の時間帯の電車がない…。
でも、正規の電車賃で往復すると€70ぐらいするので、ここは時間帯をあきらめて、安さになびく。

オーストリアルートプラン+時刻表サイト

プラン①
ピンクのまるが出発と到着時間。乗り換え1回(緑のまるが乗り換え駅)。ここには問題があって、上記に貼ったサイトの方も書いている通り、乗り換えの接続時間が8分しかないのであった…。水色のまるがその移動時間。
このプランだとウィーン発ブルマウの温泉着で2時間37分かかる。最速。
時間的には最高なんだが、なんとこの時間は割引が効かない。

次はプラン②と③。

 

このプランはどちらも安い。②は3時間28分かかり、③は2時間37分。早割が効くので、①の1/3の値段で行ける。そして、①と同じように、乗り継ぎにはやはり8分というドキドキな設定がされている。意地悪なことに、早割で買うと、もうその指定した電車以外は乗れないみたいなので、例えば、不慮の事態で接続がうまくいかなかった場合、次の電車③に乗るときはまたチケットを買う不遇を招くので、8分は避けたい。

そんなこんなで、今、このプランナーの会社にメールで問い合わせ中である。8分のドキドキ感について、安心できる何かはあるのか。また乗れなかったときは、わたしのせいなのか、新しいチケットを買うのか、返信待ち。

これだけの調査で結構時間を費やしちゃうわけだけど、こういうこと含めてひとり旅行は愉しいです。

 

スロバキアのアキ・カウリスマキの匂うカフェ

 

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2018年の春休みにスロバキアブラチスラバに行った。

わたしの趣味は欧州温泉巡りなので、スロバキアの有名なピエスタニーの温泉に行ったのだった(その話も後々ここに記述したい)。

4泊5日の最終日、空港行きの路面バスの時間調整のため、スーツケースを引きずりながらどこか落ち着けるカフェはないかと探して、Hlavná stanicaというブラチスラバ中央駅を徘徊。駅周辺はちょっと雰囲気が場末の感じ。治安がいいのはこの国に着いた初日ですぐわかったけど、それとは別にさみしさのようなものがある国で、全体的にしょんぼりしている。ロンドンとは異なる種類の怪しげなひとも目につく。

ここがスロバキアの首都の一番大きい駅。さみしい。でも、しんみりした温かさがある。

トイレに行きたくて、トイレを探したけど見つからなくて、親切そうな人に訊いても見つからず、この駅の2階に上がると、ちょっと入りづらそうな地元民でいっぱいのカフェを発見、トイレのことは忘れることにした。

なるべくそーっと、この風景に馴染みますようにと念じて入る。

窓際のすみに着席。

ここは鉄道カフェだったのだ。

一番すみにかしこまって座ったら、すぐにウェイティングスタッフが来てくれた。メニューは笑っちゃうほど品数が多かった。意外。

ビールを飲みたかったけど、トイレに行きたい状態でもあるので、カフェラテ。おいしいくいただく。カフェがいいカフェだと非常に愉しい。こういうカフェがすきである。カフェラテの置かれている銀色のおぼん。長い柄がついたスプーン。3層に分かれた飲みもの。緑の敷物。造花。セルフサービスのコースター。イケてる。

空港に行かなければならない時間が迫りつつあったので、あとトイレのことも完全には忘れられなかったので、長居をしたかったがお会計。

この細長いレシートでトドメ。

またスロバキアに来ることがあったら(泥湯の温泉がすばらしいのです)、またここに来よう〜と熱烈に想っている。

このカフェを出て、バス停に行き、わたしの乗るバスの切符を買おうと自動券売機に対峙していたら、まん丸の眼鏡をかけた笑った顔のおじさんと、同じように笑った顔のおばさんがやって来て(たぶんカップル。背が低くてモコモコしていて一見かわいい)、わたしを囲んだので、来たナ、と思って「Nooooo」ととりあえず大きい声で言ったら、「いやいやいや…」みたいに言ってさっと離れて困った顔をした。知らないおじさんがもう1人来て(ここには知っているひとは1人もいないのだが)、「彼女に構うんじゃない」みたいに言ってくれた。彼らは英語を話さない。カップルはわたしに券売機の使い方を教えてあげたいと言っているようだった。なので、教えてもらった。でも、教えてもらったらやっぱり、ちょっとお金をください、と言った。ロンドンでもホームレスのひとにはお金をあげられるときはあげるようにしているので、そのときも小銭をあげたような気がするが、記憶が曖昧で、いくらあげたのかあげなかったのか、すっかり忘れている。でも、2人の感じは忘れられない。